2年の消滅時効が到来した年次有休休暇を、消滅させるのではなく、別に積立て、病気療養や介護、自己啓発、ボランティア活動等の決められた目的に対して、その積み立てた休暇を利用できるようにする制度。

メリット
消滅するはずの休暇を、病気や介護等の不測の事態に対して有効利用できるため、社員が安心して働くことができます。
充実した福利厚生として、社員のモチベーションアップやワークライフバランスを促進することで、家庭事情による退職抑制にもつながります。
デメリット
休暇が取得できる風土や職場環境がないと、積立てた休暇を活用することができないため、効果が発揮されません。
本来は、無給であるものが、有給となるため、コストアップとなります。

積立保存休暇のイメージ

積立保存休暇の図解

よくある活用事例

積立保存休暇の利用目的として、よく設定されているものは、以下のものです。

  • 病気療養
  • 看護・介護
  • 妊娠障害
  • ボランティア

導入時の検討事項 Consideration

積立保存休暇は、比較的導入しやすい制度ですが、実際の運用にあたっては、詳細のルールを事前に定めておく必要があります。

01

積立日数の限度

(何日まで積立保存を可能とするかの上限日数)

02

使用目的の制限

(病気療養、看護、介護、妊娠障害、ボランティア、自己啓発と津、休暇を取得するための目的を設定)

03

休暇取得の優先順位

(年次有給休暇等とどちらの休暇を先にとるか)

04

1回あたりの利用日数の制限

(1回に全ての休暇を取得できるか、目的別に利用日数を設定するか)

05

証明書の提出

(取得にあたって、証明書等の提出を求めるか)

06

休暇期間の取扱い

(出勤率の計算や休職期間の関係について)

具体的なアクション Action

Action01
運用ルール詳細の決定
Action02
積立保存休暇規程の作成
Action03
申請書等の書式準備
Action04
社内周知

ダウンロード資料 Download