心の健康問題 テレワークによって顕在化しやすく
厚生労働省「平成30年労働安全衛生調査(実態調査)」より、職業生活における強いストレス等の原因として、「仕事の質・量」:59.4%、「仕事の失敗、責任の発生等」:34.0%、「対人関係」:31.3%と上位3つが挙げられており、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じている労働者の割合が高くなっています。
また、今搬の新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、多くの企業では、感染対策としてテレワークを導入しているものと存じますが、テレワークを行う場合は、メンタルヘルスの問題が顕在化しやすいという指摘があり、職場におけるメンタルヘルス対策が求められております。
独立行政法人労働者健康安全機構では、「職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための推計~」を公表しております。
本パンフレットでは、会社が、メンタルヘルスケアを推進していく上で、心の健康問題の特性、労働者の個人情報の保護への配慮、人事労務管理との関係、家庭・個人生活等の職場以外の問題の事項に留意すると共に、以下4つのケアを継続的かつ計画的に行われることが重要としています。
〇セルフケア
ストレスやメンタルヘルスに対する正しい理解、ストレスチェックなどを活用したストレスへの気付き、ストレスへの対処
〇ラインによるケア
職場環境等の把握と改善、労働者からの相談対応、職場復帰における支援など
〇事業場内産業保健スタッフ等によるケア
具体的なメンタルヘルスケアの実施に関する企画立案、個人の健康情報の取扱い、事業場外資源とのネットワークの形成やその窓口、職場復帰における支援など
〇事業場外資源によるケア
情報提供や助言を受けるなど、サービスの活用、ネットワークの形成、職場復帰における支援など
また、「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き〜メンタルヘルス対策における職場復帰支援〜」も公表しており、本手引きでは職場復帰支援の事例、休職から職場復帰に関わる就業規則の一例など掲載しているため、メンタルヘルス対策として、あわせてご確認いただければと存じます。
詳細については以下のリンクをご参照ください。
※関連リンク↓
・独立行政法人労働者健康安全機構「職場における心の健康づくり~労働者の心の健康の保持増進のための推計~」
https://www.johas.go.jp/Portals/0/pdf/johoteikyo/mental_health_relax202007.pdf
・独立行政法人労働者健康安全機構「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き〜メンタルヘルス対策における職場復帰支援〜」
https://www.johas.go.jp/Portals/0/pdf/johoteikyo/return_all_202007.pdf
・厚生労働省「職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防、健康管理の強化について」
https://www.mhlw.go.jp/content/11302000/000657471.pdf