ハラスメントの予防・解決のための取組状況について(実態調査結果)
皆様の会社では、ハラスメントの予防・解決のためにどのような取り組みを行っていますでしょうか。
厚生労働省では、令和2年10月に全国の企業と労働者等を対象に職場のハラスメントに関する実態調査をしており、この度調査結果が公表されました。
主な内容は以下の通りです。
〇ハラスメントに関する職場の特徴
パワハラ・セクハラともに「上司と部下のコミュニケーションが少ない/ない」、「ハラスメント防止規定が制定されていない」、「失敗が許されない/失敗への許容度が低い」、「残業が多い/休暇を取りづらい」等の特徴について、ハラスメントを経験した者と経験しなかった者の差が特に大きい。
〇企業がハラスメントの予防・解決のための実施している取組
「ハラスメントの内容、ハラスメントを行ってはならない旨の方針の明確化と周知・啓発」および「相談窓口の設置と周知」を実施していると回答した企業は約8割程度である一方、「相談窓口担当者が相談内容や状況に応じて適切に対応できるための対応」の割合は全てのハラスメントにおいて約4割程度。
〇ハラスメントの予防・解決のための取組を進める上での課題
ハラスメントの予防・解決のための取組を進める上での課題としては、「ハラスメントかどうかの判断が難しい」の割合が最も高く、次いで「発生状況を把握することが困難」が高い。
特にパワーハラスメントについては、2020年6月1日より、大企業にパワーハラスメント防止措置が義務付けられておりますので(中小企業は、令和4年4月1日から義務化)、今回の実態調査の結果を踏まえて、会社でのハラスメントの予防・解決策を構築いただければと存じます。
詳細については以下のリンクをご参照ください。
※関連リンク
〇厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査(主要点)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11910000/000775797.pdf
〇厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査報告書(概要版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11910000/000775798.pdf
〇厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査報告書(本体)」
https://www.mhlw.go.jp/content/11910000/000775799.pdf