中小企業向け制度(簡易型DC・iDeCoプラス)の対象範囲の拡大(令和2年10月1日施行)

中小企業向け制度(簡易型DC・iDeCoプラス)の対象範囲の拡大(令和2年10月1日施行)

中小企業の皆様は、簡易型DC、iDeCoプラスをご存知でしょうか。(DC=確定拠出年金、iDeCo=個人型確定拠出年金)
iDeCoプラスとは、企業年金を実施していない中小企業の事業主が、iDeCoに加入している従業員の掛金に追加して、掛金を拠出できる制度です。事業主が拠出した掛金は、金額が損金に算入されるというメリットもあり、従業員の老後を豊かにできることをに加え、税制面でもうれしい制度となっております。
簡易型DCとは、企業型DCの設立条件をある程度パッケージ化することで、必要書類を削減して手続きを簡素化した、中小企業向けのシンプルな制度です。本制度により、少ない事務負担で簡単に企業年金を導入することが期待できます。

この度、中小企業における企業年金の実施率は低下傾向にあることを踏まえ、令和2年10月1日より、中小企業向けに設立手続を簡素化した「簡易型DC」や、企業年金の実施が困難な中小企業がiDeCoに加入する従業員の掛金に追加で事業主掛金を拠出することができる「中小事業主掛金納付制度(iDeCoプラス)」について、制度を実施可能な従業員規模を現行の100人以下から300人以下に拡大されます。

また、企業型DCの規約変更の届出を手続を一部簡素化し、軽微な変更・特に軽微な変更のうち、省令で定めるものについては、届出を不要とするなど、企業型DCの規約変更手続の見直しについても、同日に施行されます。

詳細については以下のリンクをご参照ください。

※関連リンク↓
・厚生労働省「2020年の主な法改正」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/kyoshutsu/2020kaisei.html
・厚生労働省「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律の概要」
https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/000636611.pdf
・厚生労働省『「iDeCo+」パンフレット』
https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/000609461.pdf